整形外科

骨粗鬆症は骨がもろくなる病気です。骨の強度は女性ホルモンが関係しているため、閉経後の女性に多く見られます。日本の骨粗鬆症患者は約1300万人で、そのうち80%が女性と言われていますが、加齢でも進行するため、高齢男性も注意が必要です。そのほか、関節リウマチの患者さんもリスクが高いです。

骨粗鬆症により腰痛等の痛みがでることがありますが、一般的には無症状で、骨折して初めて検査する方が多いことが社会問題になっています。無症状であっても定期的に骨密度を検査することで、骨折リスクを低減することができます。

骨粗鬆症には、特に原因がないもの(閉経後骨粗鬆症や加齢に伴う骨粗鬆症等)と、病気や薬が原因で骨粗鬆症になるものがあります。以下の病気や薬を内服している方は注意が必要です。

  • 甲状腺疾患やそのほかの内分泌疾患
  • がんの既往
  • 胃切除後
  • ねたきりや麻痺等で体重をかけないことが多い人
  • 関節リウマチ、肺疾患、腎不全、肝不全
  • アルコール摂取量が多い方
  • ステロイド薬の投与を受けている方

等

骨粗鬆症の診断

骨粗鬆症の診断は骨密度測定器を用いて行います。当院の検査は簡易検査ではないため、一度の受診で骨粗鬆症かどうか判定します。血液検査で骨代謝マーカーを測定します。

骨粗鬆症の治療

薬物療法と食事療法、運動療法が中心です。原疾患がある場合は、原疾患の治療が優先されることがあります。

  • 薬物療法:内服薬から注射薬まで様々な治療薬を取り揃えています。一般的には内服薬による治療を行いますが、すでに骨粗鬆症により骨折されている方(骨脆弱性骨折のある方)や、骨密度が非常に低い方には、注射を最初に行ってから内服薬に切り替える逐次療法の有効性が報告されており、注射治療をお勧めすることがあります。
  • 食事療法:骨の健康にはカルシウムとビタミンDが必須です。日本人は総じてカルシウムとビタミンDの摂取量が不足していることが分かっており、これらを十分摂取することが大切です。
  • 運動療法:骨は負荷を受けることで強くなります。リハビリテーションで適切な運動をすることで、骨強度の増加を図ります。またビタミンDは日光で活性化されますので、日常に散歩等の運動を取り入れていただくことは、骨の健康にとって重要です。

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